みぞえ画廊　スタッフ日記

開廊3周年特別展・生誕100周年　糸園和三郎とその仲間たち展開催中です。


糸園和三郎さん（１９１１～２００１）は大分県中津市生まれ。
シュールレアリスムの有望新人として頭角を現し、
戦後は自由美術家協会展を中心に発表。
現代人の孤独や悲哀に向き合い、静かで詩情に満ちた心象世界を
描き続けました。関わりのある画家にも深い影響を与えています。

特徴的な紫いろが多用された絵などは、
ガラス越しに見ると色が濁って見えてしまうので
あえてガラスをはずして展示しております。



二階特別展示　櫻井孝美　さんの会場も
豪華絢爛に飾られています。
豪快な筆致で観る人を引き付けます。
太陽と富士の生命力あふれる姿を喜びいっぱいに表現される方ですが、
「富士・凛」というタイトルの作品ではいつもと少し違った雰囲気です。
観る人によっては、古代人が自然物を神格化したことに想いを馳せるかもしれませんし、
あるいは心のふるさとを見るかもしれません。

どちらも23日までです。どうぞ足をお運びください。

現在常設展では石橋美術館での大きな個展を終えられたばかりの野見山暁治さんの
リトグラフ版画集「on y va」、「sa et la」のうちから数点を展示中です。
油彩画では自由奔放でエネルギーに溢れた絵画世界を展開されていましたが、
版画では少し引き算されたように、空白にのびのびとしたタッチが浮かび上がります。

版画集『オ・ニ・バ』（1988年）より
「リトグラフィの準備に、これほど時間をつぶしたのは初めてだが、
それは結果的にあまり感心したことではない。下描きの水彩画がもたらす
効果を容易に捨てきれず、東京に戻ってから、月が変っても、
ただの一枚も刷りあがらない始末だった。
　ある形というか、いわば下着からネクタイまでをひっくるめて、
ひとつの縫いぐるみを作ろうと、せっかち過ぎたのはわかっている。
　油絵とは違うのだ。リトグラフィは、下着、シャツ、ネクタイ、
スーツと順序通り着込んで、ようやく外を歩ける。ズボラなぼくには厄介な手順だ。
　中途で投げださなかったのは、スーツを着たままで下着を脱いだり、
シャツの色を随時、とり替えることの出来る気軽さにあった。
なんと爽やかなヘンシンだろう。
　日を追って下描きから少しずつ遠ざかってゆく。
気まぐれ屋のぼくは着せ替え人形の面白さに、のめりこんだ。
今から始まるのだったら、もっともっと遠くまで行けるだろう。
日ごろ油絵具をべたべた塗りこんでいるぼくにとって、リトグラフィというのは
逆になにもかも脱ぎすててゆく楽しさだ。」

68歳頃の文章でしょうか、こちらからも柔軟で身軽な姿勢が伺えます。

次回企画展の出品作家のお一人です。

「開廊3周年特別展・生誕100周年　糸園和三郎とその仲間たち展」
2011年11月3日（木）～23日（水）
主な出品作家
梅原龍三郎・麻生三郎・山口　薫・脇田　和・牛島憲之・香月泰男・森　芳雄・野見山暁治
●特別展示　櫻井孝美

２Fの特別展も鮮やかな展示になることでしょう。
どうぞ足をお運びください。

秋風が冷たく感じるようになってきた今日この頃です。
皆様においてはいかがお過ごしでしょうか？

お隣　フラワーパークでは、秋・冬の素敵なイベントが目白押しです！



DMはこのような感じに。
リースは冬が有名ですが、通年通して作られるものだそうです。

秋のリースはアンティーク調のかわいらしいものと、ドライフルーツやにんにくを使ったこだわりの逸品と、お選びいただけます。
詳細はこちら
手しごとギャラリーでは常設展中です。
いままで見逃した作品と出会えるかもしれませんよ！

ご来廊お待ちしております。

連日たくさんのお客様にお越しいただいております。
誠にありがとうございます。

シルクロードに強く惹かれて取材を重ね、そうして描かれる作品群。モンゴル・チベット・シドニー・トルコ・日本など様々です。

入口にはエキゾチックでありながら爽やかな色遣いの作品が並びます。


モンゴルは草原のイメージがありますが、それではつまらないと雪原を描かれました。
意外性を発見することを大切にしていらっしゃいます。
また、桜ではなく桃の花を多く描かれます。こちらは山梨県。
桃の花は主役になれる花、絵にすると人を元気づけることができると語られました。
どの絵も、見る人に力を与えたいという朗らかな明るさが感じられます。

19日まで。どうぞお越しください。

お隣フラワーパークでは、ハロウィンに備えたラインナップで店内が賑わいます。

フォックスフェイスという植物です。初めて見ました＠＠；
こんなに珍しいものをとり混ぜたアレンジメントなどプレゼントされたら驚き喜ばれることでしょう。

10月7日より中村勝人個展が開催中です。

オープニングパーティーではたくさんの方が来廊されました。
また、急きょゲスト出演によるピアノと歌の演奏などが催され、素晴らしい空間を演出していただきました。
誠にありがとうございました。


ワイン・軽食もご用意いたしました＾＾


絵の説明もとても丁寧に、軽快にお話しいただき、より海外の風景が身近に感じられます。
絵の中で先生の冒険を追体験するかのようです。


19日まで開催しております。どうぞお越しください。

スタッフ・あかり